1997/日本
不覚……、小田茜で泣いてしまった……(/_;)
というか、これは夏木マリで泣いてしまったというべきか。
南米で事故にあい、輸血によりHIV感染(エイズ)してしまった少女(小田茜)が、7年ぶりに母(夏木マリ)とともに、故郷へ帰ってくるところから物語りは始まる。
主人公は自らエイズである事を告白し、地元の高校へ転入。同級生や地元の人間からの偏見や差別にさらされながら、親友とコントコンビを組み、共に学園祭に望む。というのが大体のあらすじ。
観る前は三ツ星かな? と大体の見当をつけ、あまり期待せずに観始めたのだが、ヤラレました、夏木マリに(笑)
物語中盤で、夏木マリがキッチンでメロンを切るシーン、ここで思わずポロリ(:_;)
それまでは小田茜の演技は別として(笑)、無難な感じで進んでいたのだが、このシーンからガラリと映画の質が変わりだす。
たったひとつの演技の力に感服。
しかし、全体的なNozomiの評価はやはり★★★☆☆(三ツ星)
夏木マリの演技で、★を一つ増やすか悩んだが、ここは冷静に、ぐっとこらえて、客観的に評価しました。
良い意味でも、悪い意味でも無難で凡庸な印象。
HIV感染患者への偏見と差別と、重いテーマを掲げた割には、社会派的に鋭く突っ込んでいるわけでもなく。どちらかというと、サラリと軽く流しいてる感じ。
製作者側の意図としては、強く訴えかけるよりも、広く投げかけた映画を、ということだろうか? 主演に小田茜を起用し、脇をベテラン(?)で固めたのもその辺の意図かもしれない。
しかしそのために、作品が中途半場な感じを与えるものになってしまったのではないだろうか?
ま、DVD化もされていないし、VHSのレンタルビデオを探し出してまでは観る必要は無いでしょう。
でも、久々に気持ち良く(?)泣かせてもらいました(T_T)