2005/フランス
※このエントリは前エントリと同様に
※Mac の中を漁っていて発見したものです
※2007年4月15日に入力したものです
監督:リュック・ベッソン
出演:ジャメル・ドゥブーズ
リー・ラスムッセン
ジルベール・メルキ
セルジュ・リアブキン
リュック・ベッソン久々の監督作品! なんと6年ぶりとか。
『サブウェイ』(1984)とか好きだったんだけど、『フィフスエレメント』(1997)で大コケしてからがっくりしてた監督ですが、今回美しいモノクローム映像に惹かれて観てみました。
もう監督はしないんだろうなと、勝手に思っておりましたが、2005年にこんなの撮ってたなんて知りませんでした。
山崎まさよしがこの作品にインスパイアされて作った「アンジェラ」という曲が、アルバム『ADDRESS』に収録されていてとても良い曲だったのと、そのPV(全編モノクロ)にカットインされてた映画のシーンが美しかったので興味を持ったのでありました。
アンジェラ役のリー・ラスムッセンは、なんでもGUCCI専属のスーパーモデルだそうですが、別にピンと来るものがなかったのでスルーして。
なんと言っても片腕のコメディアン、主役のジャメル・ドゥブーズがイイっ!
『アメリ』での素朴で純真な演技に魅了されて、どんな人なんだろう? と興味を持っておりましたが、『アンジェラ』での演技には泣かされる……。
まさに彼にしかできない演技、彼にしかできない表現。彼のために作られた映画のよう。
自らに嘘をつき続けていた男、その男が自らの内面に素直に向き合い、自身の全てを受け入れる瞬間! 監督の手腕もさることながら、ドゥブーズの表現力に圧倒されること間違いなし。
世界一美しいパリ(個人的にはサンクト・ペテルブルグの方が美しいと思いますが……)を、あえてモノクロームで描写し、CGもほとんど使わず、何気ないエピソードだけで淡々と進んでいく本作品。派手さはないですが、とても落ち着いていて美しい。テーマは純愛、自分探し、でしょうか? 大人のじっくりとした鑑賞に堪えうる作品でありましょう。☆4つつけてOKでしょう。
しかし、さすがリュック・ベッソン、『レオン』でハリウッドに染まったかと思っていましたが、まだまだ余力は残っていますな。ちなみに『レオン』は私の大好きなある名作映画の丸パクリですからネ……。ゲイリー・オールドマンは最高でしたが(笑)
まず、観て損はなし!
ついでに山崎まさよしの「アンジェラ」PVも観て損はなし!
いずれ『レオン』の元ネタ、レビューも書きますネ。