未発表の過去の詩


Mac の中を漁っていたら
古い創作詩をいくつか見つけました(ΙvΙ)

タイトルも無い詩ですが
ここにまとめて掲載しておきます


(後日タイトルを付けて
 ホームページのアーカイブへ
 掲載したいと思います)


2006/07/19

夜咲く花は誰のため

鳥も、蝶も、蜂もいない

「月射の病に憑かれたまま」※
さまよい歩く貴女と私のため

※(ZELDA『小人の月光浴』より)


2006/07/20

しとど降る
雨に打たれる
手折れ花

10年前のあの雨の日
世界が変わるのを見た

湿気に押し込められた通勤電車
曇った窓を拭うと
雨に洗われた世界を見た
Bud Powellを聴きながら

音楽が世界を変えた

それから僕の世界は美しくなった

「貴方が書くのは詩じゃないわ
もっと生々しい叫び・・・」


2006/07/20

目の前で
一枚づつ薄衣を剥ぐように
その度ごとに
ひとつひとつ世界が色づく

その場を満たす香りは
むせ返るほどに男を包み込み

見えてきたのは
今まで知ることのなかった
自分自身の
もうひとつの姿だった

孤独で
傷つき
一糸まとわず
暗い森の中にうずくまる

恐怖と
獣にむさぼられることへの期待?

人は死を賭しても
何者かと繋がっていたい存在なのか?

自身の存在よりも
他者との関係が自我・・・


2006/07/26

この世に偶然など存在しません

全ての出来事は必然

人生の最期に解ること

それは全ての出来事がプラスだったということ

そういう人生を生きなくては


2006/07/26

ひとりの人間を良く知るということは
もうひとつの人生を生きるということです

小説を読むのも同じ
真剣に読めばもうひとつの人生を経験できます

人間も文学も自分を磨いてくれますが
時にひどく苦しめることもあるものです


2006/08/02

深夜のブルーは深いコバルト
深夜のブラックは淡い漆黒

眠らないこの大都会(まち)でも
喧噪から逃れることができるのか

アインシュタイン
光速度不変の原理
時間は伸縮する
二人の濃密な時間はゆっくりと流れる
それはこの大都会(まち)の
せわしない空気の中で
濃厚に沈殿するように
深いコバルトと淡い漆黒へと……

夜光鳥は羽を広げ
開け放たれた窓から
姫事を見つめるアルテミスの元へ
星の見えない夜空へと
星屑をちりばめた摩天楼の彼方へ
飛び立って行く

The Day of Wine and Roses…

 条希 作品アーカイブ
(Jo’s Avenue Main Street)

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 『創作詩』

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