『CASSHERN』

2004/日本


20110304130357c86

時々ふと観たくなるんですよね
暗くて長い映画なのに

本当に暗い
暗い暗い
心底暗い映画(笑)

2時間超えている作品

個人的に 90分間という尺に
一本の映画を収めるのは
無理があると思ってます

これくらい長いと
作品も余裕を持って
ゆったり描けますよね

これだけ濃い作品なのに
エピソードを強引にねじ込んだ
という感じは全くないです

重いテーマを
重層的に重ねた作品のため
背景の思想や哲学を考察すると
とんでもなく面倒くさい(笑)

なので表面的に
娯楽映画として
レビューしましょう

一言でいえば
この映画は
「絶望的な絶対的皮肉」
のみで出来てます

背景
人物相関
新造人間の秘密
第七管区の街の意味
最後の結末に至るまで
CASSHERN という名前さえ
「皮肉」以外の何者でもない
この作品世界の中の神は
恐ろしく残酷でいたずら好きだ

全ての伏線が繋がった時
そこにあるのは絶望だけである


casshern


映像的には
私の持論である
美しくないリアリィティ

ノイズ(エフェクト)が多く
基本的にライティングは
常に黄昏ている

勿論 CG や VFX は
バキバキ派手で
結構浮いてる場面もあるが
チープな質感や
むき出しの機械類が
SF らしさを
引き立てていて Good!

アクションがメインで
アニメ原作ということで
小難しい事など考えずに
頭を空っぽにして観るのも
イイですよね〜

まぁ原作のアニメ自体が
暗くて鬱な作品でしたが…(汗)

間違っても勧善懲悪でハッピーエンドな
健全なお子様・ご家庭向け作品ではないので
鑑賞後に何か変な後味を引きずるのですが
そこがまた個人的に大好きです(笑)

まぁ犬のフレンダーが
アレなのはアレですが(汗)

ブライキングボス役の
唐沢寿明さん……哀しすぎます
そしてカッコイイです(ΙvΙ)


好き嫌いは
はっきり分かれるでしょうが
本当に個人的な趣味だけで(汗)
★★★★☆(星4つ)です!

フランスのSFとか好きな人にはオススメかも?
エンキ・ビラルみたいなの?( ̄▽ ̄)

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